八王子の魅力
皆さんは八王子市についてどのくらいご存知でしょうか。
八王子市には、全国トップクラスの文化や取り組みがいくつもございます。今回は、代表的な八王子市の魅力をいくつか取り上げていこうと思います。
1. 人口57万人の中核市
・八王子市は、2015年4月1日に中核市へ移行しております。
中核市とは、日本の都市制度であり、概ね人口20万人以上の市で都道府県から一部権限が与えられるものです。
〜中核市制度ができるまで背景〜
中核市制度が創設された平成6年当時、全国には約3,200の市町村が存在し、既に制度化されていた政令指定都市を除けば、人口1,000人にも満たない村から、本市のように50万人を超える規模の市まで、ほとんど同じ事務権限が認められていました。
しかし、市町村の規模に応じて、地域において果たすべき役割や抱える課題も異なります。そこで、行政規模・能力が比較的大きな都市については、事務権限を強化し、住民の身近で行政を行うことができるようにして、規模・能力に見合った役割を果たしてもらうべきだとの考えにより、中核市制度が創設されました。
これまで東京都で担っていた事務のうち、福祉に関する事務を中心に、市民生活に関わりの深い事務を、より身近な市で担うことができるようになりました。
このことにより、八王子市の実情にあった、より良いサービスの実現と独自のまちづくりが可能になっています。
■八王子市が中核市に移行したことで良くなった例
【福祉】
身体障害者手帳に関する事務を市で行うようになり、従来交付に1か月半かかっていた期間を、2週間程度に短縮することができました。
【子育て】
保育所において児童に対し、より多くの保育士を配置することで、保育環境の充実を図っています。
東京都基準 :3歳児20人につき、保育士1人以上
八王子市基準:3歳児15人につき、保育士1人以上 など
【教育】
八王子市独自の教職員研修を実施できるようになり、地域の歴史や実情に即した教育が可能になりました。
このように中核市である八王子市であるからこそ、より市民に寄り添ったサービスの提供が可能となっています。
2. ごみの排出量が少ない自治体ランキング1位
・八王子市は、ごみ排出量の少ない自治体ランキング「人口50万人以上の都市」で3年連続全国1位を獲得しています。
近年、「SDGs」への取り組みが重要視されている中で、八王子市は、身近なごみの排出量を減らす工夫をし、実施してきました。
■ごみ排出量の減少に向けての工夫
①2004年から可燃ごみ、不燃ごみの有料化へ
→指定収集袋を販売し、指定収集袋以外で捨てられたごみは収集不可に。家庭でよく出る可燃ごみ、不燃ごみを有料化することによってごみを出す量をすくなくする意識づけを図った。
②リサイクルへの取り組み
→リサイクルできる資源ごみは収集無料に。
可燃ごみ、不燃ごみを有料化する一方で、資源ごみを無料にすることで、ごみの分別意識の向上を図った。また、リサイクル率全国3位を2度獲得するまでになっている。
■参考
【1 人 1 日当たりのごみ排出量】(50万人以上の都市)
令和元年度実績
1 八王子市 770.1 g/人日
2 松山市 773.1 g/人日
3 川崎市 804.2 g/人日
3. 高尾山が「日本遺産」に認定されている
・令和2年6月19日に「霊気満山 高尾山〜人々との祈りが紡ぐ桑都物語〜」として東京都初となる「日本遺産」に認定されました。「日本遺産」とは、地域の歴史的魅力や特色をストーリーとして文化庁が認定するものです。
〜日本遺産認定の基準とは〜
日本遺産と聞くと、世界遺産の取り組みと似たようなイメージを持たれる方がいますが、それぞれ目的が異なっています。
◇世界遺産は、遺産を保護するためのもの、
◇日本遺産は、遺産を活用するためのものです。
選定基準は、土地の持つ「ストーリー」が基準だそうです。
その土地の歴史、風習、伝承などを土地の持つ「ストーリー」としてまとめ、関連している跡地、名所、祭、神社、遺跡など様々な繋がりで、観光などの地域活性化に活かせるようにまとめるそうです。
【八王子市のストーリー概要】
八王子市が認定されたストーリーは高尾山薬王院、八王子車人形、八王子城跡などの二十九の文化財を元にした桑都(そうと)の物語となっています。
昔、絹産業を基盤として発展した八王子市は、桑都(そうと)と呼ばれていました。甲州道中最大の宿場町となり、さまざまな文化を育みながら発展してきた街の礎は、戦国時代に関東を治めた北条氏照が八王子城を築いたことから始まりました。八王子城跡は今はお城はありませんが、復刻中とのことです。また高尾山 には戦国武将から戦の神として信仰された飯縄大権現(いづなだいごんげん)を本尊とする薬王院(やくおういん)があります。北条氏照は武運を祈り、領地の寄進や、竹木伐採を禁じる制札の発給などによって、高尾山を篤く庇護しました。八王子へは大量の生意図が集められ「絹の道」を通って横浜へ出荷されました。絹産業の発展は伝統工芸品を生み出し、現代にも脈々と受け継がれています。
このように八王子市は、多くの魅力に溢れた街です。まず、市民である我々が八王子市の魅力、現状についての理解を深め、全国に発信することで、継続的な発展を目指して行きましょう。
意外と知られていない八王子の魅力
58万人都市「中核市」
市政100周年を迎える都市
行政規模・能力が比較的大きな都市については、事務権限を強化し、住民の身近で行政を行うことができるようにして、規模・能力に見合った役割を果たしてもらうべきだとの考えにより、中核市制度が創設されました。平成27年4月1日現在、全国で45市が指定されています。
日本遺産認定(東京都唯一)
「霊気満山高尾山~人々の祈りが紡ぐ桑都物語」
あらすじと日本遺産独立ページへリンク
なし
ごみの排出量が3年連続少ない自治体
森林比率46%(日本で何位?)
資源が豊富、多摩産材使用など資源の循環を促進している